内向人のマイ(ク)ライフ

外に出るのが嫌い。人付き合いはなるべくしたくない。でも人に伝えたい事、聞いてほしいことはたくさんあります。なのでネットを使って伝えます。

学ぶ時間より多く時間を当てるべきこと


みなさんこんにちは、サイモンさんです。

また書評を別で書くつもりではいますが、今この本を読んでいます。

AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55

AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55


この本の後半に、

学習ストラテジーの中に、「メタ認知ストラテジー」という言葉があります。
これは、簡単に言うと、「自分の学習方法を一歩離れたところから見て、このやり方をチェックし、理解度と自分の達成度を把握する。さらに言えば軌道修正をする」ということです。
しかし、幼児が実際に自分で気づき判断することは難しいので、ここでは親から見て成長に気づくポイントを考えてみましょう。

と書いてあります。

この文章の中には、幼児は自分で振り返る能力が弱いと書かれていますが、今までやってこなかった人は学校に行き始めても、社会人になってもこの能力って身に付いていないのではないかなと思います。


メタ認知」という言葉は教育関係の方なら聞き慣れた言葉だと思います。

簡単に説明すると、自分自身の行動や考えを、客観的に俯瞰するように認識することです。

参考サイト:
メタ認知 - Wikipedia
メタ認知の概要|奈良教育大学


学ぶ時に、いかにこの視点で自分を見られるかで、学修の精度が段違いに上がることもあります。


ふと自分がやっていることに対して、「なんでこういうやり方をやっているのか?」「もっと良いやり方はないか?」と考えるだけでも、方法を見直し改善へ繋がり、より自分にあった方法を見付けられます。


学校の勉強が嫌だという気持ちがあることも関係するとは思いますが、だいたいの場合、問題集を解いたり単語を覚えたりというのは作業になりがちです。


英単語であれば、ひたすら書いて覚えるよりも文章で覚えて関連した語も一緒に覚えるのはどうだろうかとか、数学で解けなかった問題はどうして解けなかったのか、どこで躓いてしまったのかを明確にし、自分の理解不足を補うようにするとか、時間を掛けても試行錯誤するべきです。


最初はもちろん時間が掛かるし、数字としても目に見えて変わることはあまりありませんが、そのメタ認知的思考に慣れて速度が増せば加速度的に成果として見えてくるはずです。


これは学校の勉強に限らず、私の場合であれば「短い時間で良い文章が書けるようなる」という目標に対して、気になることをメモしてそれについて調べてみるとか、思いついたフレーズをEvernoteに書き溜めてそこから文章を考えてみるとか…。

アプローチの方法はたくさんあるので、そこから自分に合ったものを見つけるためとりあえず試してみるということです。

業務改善も同じ要領でやれると思う


方法のブラッシュアップで言えば、最近よく聞く「業務改善」も同じだと思います。
同じクオリティのものをより短時間で行ったり、同じ時間でよりクオリティの高いものを生産したり。


ただ闇雲に作業に慣れることでスピードを上げてもいつかは極限に達してしまい、それだけでは超えられない時間の壁が立ちはだかります。


方法そのものを変えてみるくらいやらないと限界なんてあっという間ですよ。
それこそ、AIに仕事をさせてそもそも人がやらなくて良くするとか、プログラムを組んでクリック1つで出来ちゃうとか出来ると良いですよね。


でも方法を変えるには、それを模索して試行錯誤する時間がどうしても必要になるんです。
どんなに頑張ってもこういう刷新って片手間には出来ないと思います。
作業しながら、こうしたらいいかなああしたらいいかなとかは思い浮かべられると思いますが、それはあくまで今の作業の延長で考えてしまっていると思うんです。


だから、「お前たち残業が多いから業務改善して残業を減らせ!」なんて言うのはナンセンスですよ。


現状残業しなきゃ終わらない業務量があるのに、業務改善に取り組む時間を作るとさらに残業が増える。そしたら、「残業が多い」と怒られちゃう。

残業を増やさないように業務改善を考えると、そもそも通常業務が終わらないから仕事がどんどん遅れて怒られちゃう。


もう八方塞がりだよ!笑


改善するにも時間は掛かるし、片手間でやるにもすぐ限界が来てしまうので、そこに掛けられる時間を確保した上で考えていきたいですね。


学修も業務改善も、精度を上げて質を高めるために、それに取り組む時間と同じくらい、もしくはそれ以上に時間を掛けることが大切です。


私も含めてですが、一度自分の取り組みを振り返ってみるのはいかがでしょうか?